安易な考えでMEO業者に依頼をするな

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坂井一輝

  • 株式会社LINK・BANK代表取締役
  • 元治療家のウェブ業者
  • 2024年8月|290店舗サポート中
  • メルマガ登録者数2100名
  • 柔道整復師免許保有
  • ランチェスター経営戦略インストラクター

こんにちは。今日は「MEO業者に安易に依頼しない方が良い理由」についてお話しします。最近、MEO(Googleマップの検索エンジン最適化)に関する相談が急増しています。

「MEO業者に依頼したが、思うような結果が得られず、契約更新を迷っている」という声も多く寄せられています。

MEOはビジネスにおいて重要な役割を果たしますが、その取り組みには注意が必要です。

今日は、MEO業者に依頼する際に知っておいてほしいポイントや、SEO(検索エンジン最適化)との違いについて詳しく説明します。

MEO対策の本質:業者に頼る必要はほとんどない

まず、MEO対策の基本についてお伝えします。MEO対策は、業者だけができる特別な設定や施策が必要なものではありません。

多くの場合、業者に依頼すると特別な効果を期待してしまうかもしれませんが、実際には自分で十分に対応可能です。MEO対策は比較的シンプルで、必要な情報を調べれば、ほとんどの作業を自分で行うことができます。

具体的には、Googleマイビジネスの最適化、定期的な情報更新、レビュー管理などが主な内容です。これらの作業は時間をかければ誰でもできるもので、特別な技術は必要ありません。

この点が、SEO対策とは大きく異なります。

SEO対策との違い:専門知識が求められる分野

一方、SEO対策はMEO対策とは全く異なります。SEO対策はウェブサイトの検索順位を上げるためのものであり、高度な専門知識と技術が必要です。

私は以前、大規模な美容メディアのSEO対策チームに所属していましたが、その時は月に数百万円をかけて対策を行っていました。

SEO対策では、ウェブサイトの内部構造を最適化するために複雑なコードを書いたり、画像を最適化したり、キーワードの選定や配置を徹底的に行ったりします。

これらは専門知識を持つ業者に依頼しなければ難しい作業であり、効果を出すためには長期的な取り組みが必要です。したがって、SEO業者との契約には価値がある場合が多いです。

MEO対策の限界:業者との契約は慎重に

MEO対策においては、SEO対策とは異なり、業者に依頼して得られる効果が限られます。

たとえば、MEO業者と1年間契約を結んでも、実際に行うのは初期設定や定期的な情報更新、口コミ管理といった基本的な作業にとどまることが多いでしょう。これらの作業は基本的な作業は1〜2ヶ月で完了することが多いため、長期契約の必要性は低いです。

そのため、MEO業者と契約する前に、本当にその契約が必要かどうかを慎重に考えるべきです。特に、MEO対策は自分で行えることが多いため、業者に頼らずに自分で対策を行う方が効果的な場合も少なくありません。

最近の業者動向:MEOとSEOの組み合わせ

最近では、MEO対策に加えてSEO対策をセットで提供する業者が増えています。これは、SEOとMEOの順位に相関関係があると考えられているためです。

ただ、一方でMEO対策だけではやることが少ないため、SEOサービスを追加することで業者は長期契約を維持しているかもしれないとも思います。

実際に私がMEOサービスを提供するのであれば、途中でやることがなくなることを見越して、SEOサービスを組み合わせるかもしれません。しかし、それでもMEO対策がそれほど複雑でないことを考えると、長期契約には慎重になるべきです。

弊社の方針:MEO対策サービスを提供しない理由

弊社では、現在MEO対策サービスを提供していません。これは、月額契約に見合うだけのサービスを提供することが難しいと感じているからです。

他社のサービス内容を調査したり、クライアントにアドバイスを行った結果、MEO対策において長期契約がクライアントにとって本当に価値があるかどうか疑問を感じたためです。

もちろん、今後MEOの仕組みが変わればサービス提供を検討するかもしれませんが、現時点ではMEO対策のサービス提供は行っておりません。

現状では、MEO対策に関してはアドバイスを提供するだけで十分であり、クライアントもそれで満足していただけると考えています。

業者に依頼する価値があるケース

MEO業者に依頼する価値があるのは以下のような場合です。

時間や手間を省きたい場合

日常業務が忙しく、MEO対策に十分な時間を割けない場合、業者に依頼することで効率的に対応できます。

MEOに関する知識がない場合

MEO対策の知識が全くなく、どこから手をつけていいかわからない場合は、専門の業者にアドバイスをもらうことで安心して対策を進めることができます。

パソコンやネットが苦手な場合

パソコン操作やネット環境に不慣れな場合は、業者に依頼することでスムーズに対応できます。

業者に依頼しない方が良いケース

逆に、ある程度MEO対策を自分でできる方は、業者に依頼する必要はほとんどありません。基本的な情報を調べて設定できるのであれば、業者に頼ることで得られるメリットは少ないでしょう。

また、業者に依頼して後悔するケースもあるため、契約前に十分に検討することが重要です。

新規集客の難しさ:再現性のないマーケティング

MEO業者に依頼する目的は新規集客が多いですが、新規集客は非常に難しいものです。どのようなマーケティング手法を取っても、即座に結果が出るわけではなく、再現性も保証されません。

ホームページ、広告、SEO、MEOなど、どの手法でも成功の保証はありません。地道なPDCAサイクルを回し、時流やターゲットのニーズに応じた施策を行うことが重要です。

MEO対策の位置づけ:ビジネスのスタートライン

最後に、MEO対策はビジネスのスタートラインに立つための手段に過ぎないことを知っておいてください。MEO対策を行ったからといって、それが競争優位になるわけではありません。多くの店舗がMEO対策を行っている中で、MEO対策は差別化のための第一歩に過ぎません。

MEO対策を行った後、どのようにサービスを差別化し、顧客にアピールするかがビジネスの成功を左右する重要なポイントです。

まとめ:MEO業者との契約は慎重に

以上を踏まえ、MEO業者に依頼するかどうかは慎重に判断することが大切です。MEO対策は自分で行えることが多く、業者に頼らずに自分で対策を行うことでコストを抑え、効果的な結果を得ることができる場合もあります。

MEO対策はビジネスのスタートラインに立つための手段であり、その後の努力が成功の鍵となることを忘れないでください。

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